インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

っていうか、ルチ将軍?


ルー「この意表を衝いたオールディーズなオープニング!アメグラっすよ、アメグラ!」
スピ「ほらほらっ!この音楽!この壊れた木箱からチラッと見えるのは…ねっ?ねっ!」
フォー「はいっ、俺がここで見つめてる写真に注目!く〜っ!泣けるっしょ?」
ルー「はいはーい!皆さんお待ちかね、カレン・アレンの登場ですよー!」
スピ「変わらな〜い!」
フォー「かわい〜い!」
全員「マリオン萌え〜っ!!」


…って、うるさいよ、爺さんたち!
ちゃんと年相応に老けてるよ、マリオン!


紆余曲折あった末の19年ぶりの復活に、三老人がキャッキャウフフと大はしゃぎ。
至る所で観客に向けたチラチラ目くばせ&ぱちぱちウインクの連発が、鬱陶しいったらもう。
もともとセルフ・パロディというか楽屋オチが目立つシリーズではあったけれど、今回はちょっと度が過ぎやしないか?
知らない訳ではないけれど、親しい訳でもない人たちの同窓会とか結婚式に紛れ込んでしまったような居心地の悪さを、終始感じてしまった。


とはいえ、中盤のバイク・チェイスや後半のジャングル・チェイス等、豪華な宴会ならではの趣向は盛りだくさん。
アクションに昂揚する瞬間がついに訪れなかった前作「最後の聖戦」に比べれば、活劇映画としての満足度は高い。


その例えでいうと、日本人観客に総スカンを喰らっているアトミック・カフェのくだりや、全観客ポカン顔の終盤の展開も、お調子者のやり過ぎ&うすら寒い宴会芸にドン引きしているようなものと考えれば、さして腹も立たないか。


そしてラストシーン。
トレードマークのソフト帽を巡る本当にちょっとしたやり取りは、本当にちょっとだけ素晴らしい。本当にちょっとグッと来た。
いやいや、色々と言いたい事もあるけれど、終わり良ければ全て良し。
なかなか良い会(or 式)でした。